もしも停電が起きたとき、冷蔵庫にはいくつものリスクがあり、食中毒や食品ロスにつながることがあります。
普段の暮らしの中で、冷蔵庫の電気が消えるということはほぼ経験がないため、想像しづらい停電時の冷蔵庫のリスク。
そんな停電時の冷蔵庫においてのポイントを簡単にまとめてみます。
【停電時の冷蔵庫の主なリスク】
① 食品が急速に傷む
冷蔵庫の冷却が止まり、庫内温度が上昇
夏場は特に傷むスピードが早い
肉・魚・乳製品などは数時間で危険な温度になることも
② 冷凍食品が解けて再凍結すると危険
いったん解けた食品を再凍結すると菌が増える
食感や品質も大きく劣化
氷や冷凍食品が柔らかくなっていたら要注意
③ ドアを開けると冷気が逃げ、食品が劣化する
1回開閉するだけで庫内温度が数度上がる
停電が長引くほど食品の安全性が落ちる
不要な開閉は避けることが大切
④ 停電後の「見た目では安全か判断しづらい」
見た目や匂いが変わっていなくても菌が増えている場合がある
生ものは特に判断が難しく、誤食のリスク
⑤ 自動製氷機の氷が溶けて再凍結する問題
再凍結した氷が使われると不衛生
製氷皿の水が漏れることも
⑥ 庫内が水浸しになる場合がある
冷凍庫内の霜や氷が溶けて水漏れ
床が濡れて転倒リスク
床材が傷むこともある
どれくらい持つの?(一般目安)
冷蔵室:ドアを開けなければ 約3〜4時間ほど安全性を維持
冷凍室:満杯に入っていれば 約24〜48時間は冷気を保つ
※あくまで一般的な目安で、季節・機種・庫内の量によって大きく変わります。
まとめ:冷蔵庫の停電リスクで最も重要な点
食品の腐敗が早まる
冷凍食品の再凍結による食中毒のリスク
ドアを開けるほど危険が増す
以上が停電時の冷蔵庫における考えられるリスクになります。
冷蔵庫が使えないとなると、夏場では冷たい飲み物も飲めなくなり、電力復旧後は中の食材を全て廃棄ということも考えられます。
普段何気なく使用している電化製品が、もし使えなくなった時のことも考慮して、停電対策をしっかり行うことが大切です。